秋田県のえだまめ栽培では、機械化一貫体系による省力化が進み、労働時間の短縮と経営規模の拡大が図られてきた。その中で、収穫脱莢作業では、高能率・高性能なえだまめコンバイン(無マルチ栽培のみに対応)が発売され、作業性能の向上と歩留まりの向上が期待されている。一方で、県内の2割を占めるマルチ栽培を行う現地からは、これに対応したえだまめコンバインが強く要望されている。
そこで、秋田県農業試験場では、令和8年度に、マルチの有無に関わらず収穫可能なえだまめコンバインを用いて、作業精度と作業能率を調査するとともに、県内への普及提案を行う実証として、全国農業システム化研究会事業を活用して取り組むこととした。
実証の概要は以下の通り。
①作業精度の検証(マルチ栽培対応えだまめコンバインによる脱莢精度の確認)
②作業能率の検証(現地作業における標準的な作業速度および時間の計測)
③導入規模の試算(適正導入規模および費用対効果の試算)
実証区の概要は以下の通り。

8月6日、秋田市において「新型えだまめコンバイン実演会」が行われ、県普及関係職員、JA、資機材メーカー、農家など約20名が集まった。
はじめに、秋田県農業試験場の大会議室で、担当研究員から実証調査内容の説明と、(株)クボタから実証機械の説明があった。


その後、農事組合法人平沢ファームの圃場へ移動し、実証機械の展示が行われた。
今回実証で使用したえだまめコンバインは、マルチキットを別途装着することで、マルチの有無に関わらず収穫作業を行えるほか、コンテナデッキが備わっており、収穫脱莢作業後のえだまめを直接コンテナに収納できることが紹介された。





実証に協力いただいた法人担当者は、マルチの有無に関わらずコンバインが使用できることで、作業時間の短縮が図られていると評価するほか、コンテナデッキがあることで収穫脱莢作業後のえだまめの収納作業が楽になったと魅力を語った。
秋田県では水田転作作物としてえだまめ栽培が推奨されており、全国有数の産地となっている。この実証を通じ、実証技術が秋田県の発展に寄与できることを期待したい。