農林水産省農林水産技術会議事務局では、農林水産政策上重要な研究のうち、農林水産分野及び関連分野の研究総力をあげて取り組むべき課題について委託プロジェクト研究を実施しています。
平成23年度予算において、以下の6課題について新規・拡充要求しているところです。
年末に予定されている概算決定後、速やかに研究実施機関の公募手続きを開始することとしています。
○ 農林水産物・食品の機能性等を解析・評価するための基盤技術の開発(新規)【H23〜25年度】
農林水産物・食品の機能性成分が有する疾病予防機能の科学的エビデンスの獲得手法や機能性成分を多く含む品種の開発等を実施。
○ メタゲノム解析による沿岸漁場モニタリングと漁業被害の予測・抑制技術の開発(新規)【H23〜27年度】
赤潮等の環境由来の漁業被害を低減するために、海洋微生物を利用した漁業被害の早期発生予測技術及び発生抑制技術を開発。
○ アグリ・ヘルス実用化研究促進プロジェクト(拡充)【H22〜26年度】
(拡充予定の公募課題)牛等の動物由来の原料を用いた医療用新素材等の開発
牛等の動物由来の原料を用いた皮膚再生用素材といった医療用新素材等について、実用化に向けた動物での安全性・有効性の評価試験等を実施。
○ 鳥インフルエンザ、BSE、口蹄疫等の効率的なリスク管理技術の開発(拡充)【H20〜24年度】
(拡充予定の公募課題)口蹄疫対策技術の高度化
口蹄疫の防疫に資する抗ウイルス薬の実用化に向けた評価、変異があってもウイルス抗原を検出できる検査技術の開発等を実施。
○ 地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発(拡充)【H19〜23(拡充は23〜26)年度】
(拡充予定の公募課題)農林業におけるエネルギー自給に必要な技術の開発
木質バイオマスを中心に、地域の再生可能エネルギーを活用し、農林業におけるエネルギー自給システムを構築するための必要な技術を開発。
○ 気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のための技術開発(拡充)【H22〜26年度】
(拡充予定の公募課題)
1.低投入・循環型農業の実現に向けた生産技術体系の開発
微生物を利用した科学農業に代替する新素材の開発及び土壌微生物を用いた総合的な土壌診断技術と病害抑制技術の開発等を実施。
2.アジア地域の熱帯林の森林減少・劣化対策支援システムの開発
高精度なレーザー計測技術により、アジア熱帯林の資源量と動態を把握するとともに、土地利用変化予測モデル等を開発。
3.農林水産分野における温暖化適応技術の開発
ゲノム情報を最大限活用して、高温や乾燥等に適応する品種を開発。
なお、上記は、概算要求時点のものであるため、今後変更等があり得ますことをご承知おきください。
2.主な応募要件(平成23年度より変更となっております)
@平成23年度より、複数の研究機関が共同して事業を実施する場合は、複数の研究機関で研究グループを構成していただいている実態を考慮し、研究グループと農林水産省が委託契約を締結し、事業を実施することとなりました。事業の受託者が他の機関に事業を委託(再委託)することができなくなりましたので、ご注意ください。
A研究グループの構成機関のうち、研究を統括する機関(中核機関)は、企業、研究組合、特例民法法人、独立行政法人、大学、地方公共団体等の法人格を有する研究機関であることが要件となります。
3.今後のスケジュール(案)
公募開始(公示)−−−−12月末(概算決定後)予定
公募説明会−−−−−−−1月上旬予定
応募の締め切り−−−−−2月上旬予定
委託先の決定−−−−−−3月下旬予定
委託契約の締結−−−−−4月1日予定
詳細については、
⇒ http://www.s.affrc.go.jp/docs/project/2011/project2011_new_expansion.htm
をご参照下さい。
【お問い合わせ先】
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究推進課
大島・渡邉
TEL:03(3502)7438(直通)
FAX:03(3593)2209
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